「つくる」・「デザインする」という仕事
「つくる。」とか「デザインする。」という仕事は、「〇〇ディレクター」だとか「〇〇デザイナー」だとか、そういう人がものをつくり上げる人たちだという認識が一般的かもしれない。
私は、最近なんだか違うような気がしている。
組織の中で、ディレクターだとか、デザイナーとか、場を与えられているより、むしろ何にも無いところから、人を巻き込んで、新しい仕事の形をつくっていくことも、相当クリエイティブなんじゃないかと思う。
仕組みをつくるのも、実はかなり立派な、「つくる」っていう仕事なんじゃないかな?
たとえば、雑誌の編集なんて仕事は、すごくクリエイティブな仕事のような気がしていた。
けれど、どこかの会社に入って編集の仕事をするより、今は、ウェブ上で情報発信をしてウェブマガジンを自分でつくってしまうという人たちが出てきている。
組織に寄りかからなくても、バイタリティさえあれば、それもありなんだ、と気づかされた。
結局、自分が何をしたくてやっている仕事かで、たぶん何でもクリエイティブになる。
むしろ、何も無いところからつくる方が意味がある。
「ちょっと良かった」って思える新しい価値
私はあえて、最近はジュエリー自体のデザインはしない。
もちろん、新作やものづくりには深く関わって行く行けれど、もう少し仕組み作りをやって行きたいと思っています。
才能あるアーティストを、もう少し一般の人たちに知ってもらうには、どうしてらいいか?
日本のジュエリーを作る職人が減っているが、どうやって最終的な人たちに、このものづくりのよさを伝えられるか?
海外に、日本の仕事を、「新しい価値」としてどうやって紹介できるか。
最初は、自分たちのジュリーが売れればいいと思っていた。
でも、それだけでは、きっと違う。
買ったり、身につける人が「ちょっと良かったな。」って思ってもらわないと、
つくっている人も生活できないと、
それで、少し社会全体が優しい方向に行けたらな。
そういうメッセージが仕事には大事だといということが、少しずつわかって来た。
「新しい価値の提案」
今まで、人が気づいてこなかった、価値を少しずつ、地道に広げていく。
そうすると、少しずつ人の心の氷が解けるような気がするんだ。
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