DAIKYU DIARY大九日誌

正面ウィンドの飾りが変わりました。
今回はとても楽しい、フルーツが盛りだくさん。
ぶどう・パイナップル・リンゴ・ほおずき・そして竹。
全て生。

この季節にあえて、生ものにこだわったお花屋さん。
思った以上にもちそうです。

特に竹は、前に向かってどんどん伸びます。
うちのロゴマークは竹だからぴったり。

ところで、何故シンコーストゥディオのロゴは竹なのかご存知ですか？
最初の創業者、岩本光雄、つまり私の父なのですが、東京は下町、下谷竹町（したやたけちょう）というところで生まれ育ちました。
そしてシンコーストゥディオも、岩本の実家である竹町で誕生したのです。

そして、今もうちの仕事をしてくれる職人の何人かは竹町で仕事をしています。
今は、台東区台東などど、無味乾燥とした町名に替わってしまいましたが、父の実家も三代以上はその土地に住んできたはずで、私も小さいときは実家の事を「竹町」と呼んでいました。
「竹町」の由来は秋田、佐竹藩の下屋敷があったからとか・・・御徒町より更に鳥越の方に向かって進んでいくと今でも「佐竹通り商店街」なるものがあり、風情を醸し出しています。
そして、その手前にある小学校、今は合併して「平成小学校」という名前ですが元は「竹町小学校」。
あの狭い敷地に一時は1,000人くらいの生徒がいたというから驚き。
しかし昔は学校にお金をかけたんですね。
昭和の初めの頃に建ったというのに、水洗トイレで部屋の暖房はスチームだったそうです。
そんな竹町に、職人との打ち合わせで毎週行っています。
もし、御徒町方面で降りることがあったら、少し歩いてみるのも楽しいでしょう。