経済成長で、モノがあふれかえり、そして7年前の今日3月11に震災があったことで、日本にいる人たちは、もっと真剣に、自分が生きていくときに必要なモノを考え直して来た様に思います。
それは、とても痛みの伴う経験であった。
でも、私たちは多分どの先進国よりも、「モノを所有すること」、その本当の価値を考えてきたのではないかと、思うのです。
正直な話をすれば、ジュエリーをつくって売る側からすると、簡単にモノが売れなくなって、とても苦しい7年だった。
でも、反対に、なぜ売れないのか?ということを真剣に考えるようになった。
つまるところ、自分がつくっていたモノは「世の中に必要ないモノ」だったからである。
本当に人々が求めている「モノ」ってなんだろうか?
そんなことを、ジュエリーという究極のいらないモノを通してずっと考えてきた7年間でした。
とはいえ、IT化が進み、グローバリゼーションというのでしょうか、世界中情報があふれるようになった中で、あまりにも私たちは小さい存在で、発信したいことはかき消されそうだ。
けれども、地域とか、人のつながりとか、そんなことを起点にして、ジュエリーという仕事を続けていこうと思います。
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