11月にお客様からご注文だった、マリッジリングが出来上がりました。
これはうちの鎬(しのぎ)のリングからヒントを得て、お客様とご相談で造ったものです。
鎬(しのぎ)のリングは、プラチナと金を贅沢に使って、まさに刀物のしのぎの部分を表現している物です。
鎬(しのぎ)
今回は、この中心部分だけを、指輪にしたいというご要望。
そして、やはり艶消しを表面にいれ、側面は鏡面で造り上げました。
金とプラチナって、どうやってつなげるか、ご存じですか?
実は、ロー付けといって、いわゆる溶接なんです。
普通の溶接は、はんだなどを使ってやるのと違い、金やプラチナの場合、少し純度の低い金やプラチナそのものを使います。ですから、はんだ付けに比べて、非常に強固で美しく仕上がります。
とはいうものの、このリングのように一周、まっすぐにぴったりとロー付けするのは、職人の相当な熟練と、繊細な技術が必要です。
そして最終的には、究極の磨き上げ。
シンプルだけど、しっかりしていて、飽きがこない。もし、飽きたら将来的に、ダイヤをもっと埋め込むことも可能です。いい仕事は、ずっと残ると信じます。
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