フリーランスで働くことは-

フリーランスという生き方

昨年一人暮らしを始めた娘が、久しぶりにうちにやって来ました。
昨年大学を卒業し、今は映像デザイン関係の仕事をしています。
結局、バイトという感じで始めて、ずるずるという感じでした。しかし、ここに来て雇用形態が、実はフリーランスだったということが判明。
「私、フリーランスだったらしい。」
と今頃になっていっている。
確かに、一般的には就職活動をして、一般企業に入ってお給料をもらいながら、キャリアを積んでいくというのが一番なような気もすします。
しかし、いい加減にフリーランスになってしまった。
この先、生きていけるかどうかは自分しだいでしょう。
親としては、適当な会社に入り、少し安定した収入を得て欲しい気もするのですが、なにぶん親がこんな感じでは、子供たちに諭すことも難しいでしょう。
今私が活動しているジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)でも強く感じるのは、やりたいことを仕事にしようという若者が増えていることです。
確かに、会社などにはいって下積みや経験をつむことはとてもいいことなのだけれど、彼らのモチベーションが上がるような就職先が無い。または、不況で取ってもらえない。
そういう実態があります。

仕事の基本は時間を守る…など当たり前のこと

就職をしないということは、ある意味社会人としての基礎を学ぶ場所がないということ。
それをどうやって、彼らに導いてやれるか?
とても悩み大きところです。
仕事というのが、とても小さなことなのだけれど、約束の時間を守るとか、誠心誠意こたえるとか、きちんと対応をするとか、感謝の気持ちをもってそのお礼をするとか、そんなことが結局は基本になっていると思うのです。
確かに、そういうのが得意ではない人もいるし、人に気をつかいすぎても精神的に疲れてしまうのですが、基本は基本。
それを、どこまで継続していけるかというのは、実はとても難しいことだと、最近感じています。
そして、国際的に仕事をする場合も、このことができれば、ぬきんでた才能が無くてもけっこうやっていけるような気がしているのです。
10年ほど前に、日本在住の外国人のお客様の仕事を少々していましたが、そのときに決めたのはほんのつまらない、約束を守るとか、お客様にいかに不安を与えないように、きちんと情報をこまめに提供していくか?ということでした。

利益をきちんと得ていく

また、お金のこともあります。
仕事というのは、やはりお金が回らないと結局は継続性がなく、結局は買っていただいたお客様やそれに携わってくれた人々に迷惑をかけることになると思います。
きちんとした経営努力をした上で、きちんとした利益を得て、それを最終的に買う方々が納得していく説明をしていく義務が有るように思います。一過性のものではなく、責任をもって継続していくことが何よりの大切だと感じています。

人とのつながりが大切

また、人とのつながりも重要です。
若手には色々な人と会って、刺激を受けて欲しいと思います。
芸術性や新しい発想があっても、ある程度の経営能力や時間管理、人脈の広がりが無ければ末永く仕事をしていくことはできない。
生き残っていくには、そのバランス感覚がとても大切で、それでいて小さくまとまって欲しくないと思っています。
そのため、又今年も勉強会を実施していこうと考えています。
若手のためにではなく、彼らが育っていくことで私たちの、日本のジュエリーの世界への発信力が新しい力を生み出し、身につける方に勇気を与えられる、そういう予感がするからです。

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