遅いってすばらしい!
先日、友人に貸していただいた本。
「我らの子供たちのことが書いてあるので読んでみて。」と言われて読んでみました。
内容は、今の時代は何でも早さを追い求め、大量生産、大量消費、大量廃棄に繋がっている。
そして、その大量生産がもたらした便利な道具や機会は、人々に楽をさせるため、時間を作るために開発されてきたのに、その時間はいったいどこに行ってしまったのか?
そしてその結果我々は幸せになったか?という問いかけ。
もっとゆっくりでスローのほうがいい
私たちは今の楽しいことを我慢して、「将来のために」目標を持って働いたり、勉強をしたりすることがすばらしいっていうけれど、果たしてそれは人間にとって幸せなのだろうか?
本来人間も、自然の一部なのだから「今日、この日を生きている」それだけでもいいではないか。
確かに・・・そう、頷きながら読んだ本でした。
もっとスローに、もっと優しく、もう少し人の力が非力だってことを思い出して生きてみてもいいと思いました。
とはいえ、現実はなかなか、そうはいかないのだけれど。そういう生き方が多分、理想系で、私たちの子供たちはそちらを自然と歩んでいるんだと、ストンと腑に落ちました。
ジュエリーなんかいらないけど・・・
そう考えると、ジュエリー造りはかなり、スローな仕事。
正直、エジプトの太古の時代から基本的に人が石を研磨し、金を加工し、あまり変っていないかも。
しかし、ジュエリー自体も本当はいらないモノなのです。
生きていくには、それほど必要ない。
でも、一つだけ思えるのは。この精緻な仕事を積み上げてきたのが、やっぱり人間にしか出来ない業(わざ)だってこと。
人が精魂を注いでつくる仕事を目の当たりにすると、そういう魂みたいなものがモノに宿り、それが意味を成すモノになると思います。
大量生産、大量消費の世の中にあって、少し反対に舵を切っている感じもしないでもない。
だから、こんな仕事をしているんだろう。
そうこの読書感想文を締めくくろう。
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