和彫りwaboriデモンストレーション
10月1日(土)東京アメリカンクラブで開催された、シャイン・オン!キッズのファウンド・レイジングパーティにお手伝いで参加してきました。当日は和彫りのデモンストレーションをさせていただき、多くの参加者の外国人の方、また日本人の方にも興味を持っていただきました。
シャイン・オン!キッズ(SOK)の活動のサポートは、おそらく7-8年前、外国人のお客様からの誘いから始まりました。最初はサイレントオークションにシンコーストゥディオの商品を寄付するだけでしたが、そのうち創設者で理事のキンバリーさんから、ジュエリーを作って欲しいというオファーがあり、今ではSOKのシルバーチャームやブレスペンダントを作っています。こちらは売れた収益のほとんどがSOKの活動に使われる仕組みになっています。シャイン・オン!キッズは小児がんや思い病気の子供とその家族を支援するNPO法人です。
では、なぜそこで和彫りのデモンストレーションをしているか?というと、パーティには毎回テーマがあり今回のテーマは「クールジャパン」ということもあり、日本の仕事や技がテーマでした。
今回彫ったのは、この「Subaru[昴]」というペンダント。表は和彫り、裏はダイヤモンドが留まっています。表の彫りは下の5種類から選んで彫ってもらうことができます。
アイデンティティとは?
なぜ「和彫り」なのか?
なぜジュエリーに日本の感性や技が必要なのか?
ずっとずっと、それを考えて来ました。
ジュエリーというものの役割は、華やかな場所で身につけるだけのものではない、人生にくじけそうになったときにこそ身につけているものなのだ、ということが少しずつわかってくるようになりました。
だからこそ、日本人の私には日本の歴史に裏打ちされたジュエリーが必要でした。でも、それは過去を追うだけの工芸品でなく、古い固定概念で苦しんでいる人たちを、解放する役割も同時に持つべきだと考えるようになりました。だから、どんなに技術的に優れていても、それだけではいけないのです。新しいものを創り出していかなければならない。
そして、新しいものを生み出すときには、1つだけ必ずぶれない何かが必要です。それが日本の歴史をもつ「和彫り」であったりするわけです。それがアイデンティティ。そしてそこに、意味のある新しい感性のデザインを加えていく。そして、鏨(たがね)を使う彫りには、様々な可能性が潜んでいると考えています。
アイデンティティというのは、その人の誇り。誇りを持つということは、自己を認めるということ。そうしたらきっと、人はもう少し生きながらえる、強くなれる。そう思います。
ジュエリーが人に勇気と元気を与えられたら、それだけで、いいでしょう。そのため、鏨(たがね)を使ってみようと思い至ったのです。
シンコーストゥディオの和彫りのジュエリーをこちらからご覧ください。
シンコーストゥディオコレクション
コメントを残す