エシカルと日本の仕事

エシカルとは何ぞや

ファッション・ジャーナリストの生駒芳子さんとフェアトレードのセレクトショップLove&sense代表・髙津玉枝さんの対談に出てみました。というのも、ジュエリーを生業としている者としては、最近台頭してきたエシカルジュエリーなど、少々新しい動きとどう向き合っていけばいいのか?
日本の仕事との折り合いはつくのか?など、様々な疑問を持っていたからです。
そもそも「エシカル」とは「道徳的な、倫理にかなった」というような意味で、私たちが消費しているものの生産背景を知り、問題解決のために作られたものを適正価格で買う。それによって今世界中で今緊急課題とされている、「貧困問題」、「人権問題」、「気候変動」を解決するための、大事なきっかけにしよう。という動きです。

ファッショナブルでカッコイイ

今までの途上国への支援は、「かわいそうだから買ってあげる。」という意識が強かったかもしれません。しかし、それでは継続性がない。今のエシカルの活動の最も重視しているものは、継続性(Sustainable)、信頼, 敬愛、創造、品質だそうです。
継続持続性があるためには、ファッションだったら格好良く、クールでなければ、お客様はまた欲しくならない。それでは、結局問題解決にならないという考えです。

日本の仕事がつながる可能性

日本の仕事と、このエシカル商材がどう結びつくかといえば、原材料は世界各国のフェアトレードのパートナーなどから入れて、それを日本で製品にするとか、ここまでの細工は海外でやってもらうけれど、その先の完成度の高い仕上げは日本国内のきちんとした仕事をするクラフトマンにお願いする。
実は、そういう仕事の住み分けをしているようです。
ですから、決して海外で安く作って日本に売るという単純な図式ではないということがわかりました。
その動きは、現在様々な海外ブランドで、まさにトレンドとして支持されていて、ルイ・ヴィトン、三宅一生、アニエス・べー等の有名ブランドがコレクションに取り入れています。
つまり、結構エシカルと日本のいい仕事は、相互理解が可能で、むしろ新しい試みをしていけるのかもしれないという実感を得ました。
日本のもの作りを伸ばしながら日本を含めて世界の様々な問題に向き合えたらいい形ができそうです。

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