彫りの技術交流会
日本のものづくりの活性化を願って、こんなこともシンコーストゥディオが運営するジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)ではやっています。
今回は驚くほどの熱気でした。若者の、エネルギーはすごい。今回はイギリスのエングレーバー(彫りのクラフトマン)も参加です。日本の手仕事、まだまだいけると思った一日でした。
「彫り」と言ってもあまりぴんとこないかもしれません。シンコーストゥディオの作品の中には、結構「彫り」の技術というものが多様されています。たとえばこの「Hitohira[一葩-ひとひら]」
これは「和彫り」という日本の鏨(たがね)と小槌(こづち)を使って彫られる繊細な彫り。やはりジュエリーのように、ずっと身につけるものには、アイデンティティが必要なのです。だから、歴史を背景にもった、日本ならではの伝統のある「和彫り」にこだわりたいです。
鏨(たがね)と小槌という道具で彫っています。
私は、日本の鏨(たがね)というものに、これからの日本のジュエリーの可能性を感じています。
和彫り
今回の技術交流会で和彫りのデモンストレーションをしてくれたのが、宮本輝美。
フリーの彫り石留めのクラフトマンで、日本有数のハイエンドジュエリーのさらに、アニバーサリー的な高額作品の仕事もしています。まだ20代。これから大きく羽ばたいていく新進気鋭のクラフトマンです。女性ならではの繊細な彫り、強弱のつけ方は本当に美しい。
工具は鏨と小槌
鏨は基本ははただの鋼鉄の棒です。それをクラフトマンが研いで、形を作っていく。そのことによって様々な模様を彫っていくことが可能になるのです。彫りの技術の半分はこの鏨が作れるか?そこにかかっているということです。
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