ジュエリー=着飾る ではない
ジュエリーというと、特別の時、着飾る時に着けるというイメージがあるけれど、本来のジュエリーの存在する意味を考えてみると、この考え方からもう脱却してもいい時期ではないかと思っています。
以前はものを買えることやラグジュアリーな生活をしていることがステイタスだった。けれど、経済発展が行くところまで行ってしまった今、なんだかそういったものが虚像に見えて来た。
もっと自分らしく、自分の考えで、自分のやり方で、生きていく方がとても楽に生きられるような気がしています。
もうそろそろ、ジュエリーも自分の考えやライフスタイル、アイデンティティとリンクするものを選ぼう。そしていいものを、長く慈しんで使っていこうよと提案したい。
デザインはただ単にそのジュエリーの形だけではない
「デザイン」というと、大抵がそのものの形を言うけれど、私はそれだけはないと思う。
そこにいたるプロセスや、想いや、そして何より今社会にある問題を解決するのが「デザイン」の意味なのだと理解しています。
それはとても難しいことなのだけれど、今を生きている人の声に耳を傾けなければいけない。
けれどその一方で、ジュエリーのデザインが直接的に、何かをすぐに解決できるものでないこともわかっている。
たぶん、今日ちょっといいことがあった、楽しかったそういった日々を一緒に過ごして、歴史を刻んでいけるのがジュエリーの役目でだと思う。
さらに言えば、親から受け継いだもの、人の想いの詰まっているものには、私たちが今つくっている新しいジュエリーは、逆立ちしてもかなわない。(だからこそリフォームのお手伝いをしています。)
けれど、そこであえて新しいものをつくっていく意味は、今までの既成概念は、今の私たちの生活を苦しくしていないか?という問いかけでもある。口で主張するのではなく、ものに語ってもらった方がいい。
そんなことを地道に続けていくことで、私たちは、人がそれぞれ違うのだということを、穏やかに、緩やかに認め合える気がしているのです。
シンコーストゥディオがコラボレイトして作品を作っている、ドイツで活動している、ジュエリーアーティスト西林佳寿子の展示が下記の日程で行われることになりました;。ドイツに戻る前に、急遽4日限定で、「西林佳寿子展Extra edition」をさせていただけることとなりました。
詳細は下記の通り
西林佳寿子展 Extra edition
2017.5/25(木)~28(日)
シンコーストゥディオ世田谷ショップ
Open:10:00~19:00
27日(土)14:00~17:00 西林佳寿子がショップにおります。
ぜひ、お話に来てください。
詳しくはこちら シンコーストゥディオニュース
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