つくってきたジュエリー - Yuki[結城]リング

今まで、日本の金工の仕事の歴史だとか、本当にラグジュアリーなジュエリーと比べたら、、自分たちがつくってきたものは、ハナタレ小僧のようなものだという気持ちがあってなかなか、うまく説明できなかった。

でも、自分たちがなぜ、こういうものをつくってきたのか。
ジュエリーといものが、そんなに軽いものでもなく、でも、重いものでもない。
最終的に、ジュエリーをつくっていくということは、人の心の苦しみとか、喜びとか、そういったものと一緒に、時代を超えて歩もうという覚悟が必要なんだろうと思う。

そのあたりは、まだまだなんだけれど、

そんな想いも含めて、一般の人々にとりあえず、シンコーストゥディオのジュエリーを通して、その背景を説明していこうかと思う。

Yuki[結城]リング

K18YG/WG ダイヤモンドリング
和彫りという技法と、結城紬(ゆうきつむぎ)のテクスチャーを落とし込んだリング。
このリングは、おそらく日本の金工の仕事を意識してから初めてつくった記念すべきリングだったのではないでしょうか?

Yuki[結城]k18リング シンコーストゥディオ SHINKO STUDIO
デザインは、当時20代の駆け出しのシンコーストゥディオデザイナー。
学校で、彫りの美しさを知り、卒業制作はかんざしだったらしいです。

活躍しやすいリング

私自身も、このリングは一週間に2~3度くらいは身につける、活躍度の高いリング。

何と言ってもK18のイエローとホワイトのコンビなので、金系、白系のどちらのコーディネイトでも使えてしまう。
指が膨張しがちな夏でも、すき間が開いているので、指が楽。
という、楽々な条件が整っているリングだから。

Yuki[結城]K18YG/WGダイヤモンドリング シンコーストゥディオ SHINKO STUDIO

けれど、制作にはミキモトの仕事をずっとしている工房が協力してくれました。
日本の仕事の良さ、本当のジュエリーの着け心地の良さを感じるでしょう。
その質感、そのきちんとした重量感。

歴史的な背景を持つテクニックとジュエリー

何と言っても、注文時に選べる2種類「秋唐松」と「藤」の彫りが繊細で美しい。
日本の和彫りという。
道具鏨(たがね)と小槌で彫っていく。

でこぼこしているところは、結城紬からじかに生地からテクスチャーを取っている。
だから、出来上がりは一人ずつ微妙に違います。

Yuki[結城]K18YG/WG ダイヤモンドリング シンコーストゥディオ、SHINKO STDIO

Yuki[結城]についてはこちらをご覧ください。こちら

日本の金工の仕事+テクスチャー+若い感性を取り入れることで、新しいジュエリーをつくろうという想いが見て取れる。
2007年の作。
そして今でもつくっている、息の長いリング。

 

 

 

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