
Yūki[結城] K18YG/WGリング
結城紬(つむぎ)という日本の伝統的な着物の生地から取ったランダムなテクスチャーと、和彫りのコントラストが美しい。
日本の熟練の職人技があってこその逸品。
なお、紬部分と彫り部分の地金はYGでもWGでも製作が可能。彫柄も2パターンから選べます。
紬のテクスチャーはシンコーストゥディオオリジナルテクスチャー
このリングの形は、突然通り過ぎた風が、着物の裾を翻(ひるがえ)した瞬間を表現しています。着物の内側に凝る日本ならではの美的意識が見え隠れする一瞬を切り取っています。
結城紬(ゆうきつむぎ)は結城地方(今の栃木から茨城にかけての地域)で生産された織物です。元々は、きれいな一本の糸がとれなかった繭の綿を蒸して、手で細く細く紡いで糸を作ったことから「紡ぐ(つむぐ)」=紬(つむぎ)になったのです。実は高級な絹織物の副産物だったのですね。当然「紡い」だものですから、糸は滑らかではなく多少の凸凹(おうとつ)が生まれます。そのでこぼこした、アトランダムな表面が独特の味を醸し出すのです。
シンコーストゥディオの「結城」のリングは、そんな結城紬を使ったテクスチャーを取り入れたリングです。ハネのように2枚になっている下の部分に、でこぼこした模様が見えます。これが一回ずつ、一つのリングごとに結城紬を貼り付けてつくり出した模様なのです。現物鋳造といって本物の紬を、特殊な技法を用いて貼り付け、金を吹き上げます。しかし、この原型をつくるのは温度や湿度に左右されやすく、そのわずかな手加減で、結城の模様がだれてしまったり、きれいに出なかったりするのです。失敗すると何度でもやり直し。
そうして出来上がった紬のテクスチャーは、シンコーストゥディオオリジナルテクスチャーになりました。
2種類の彫りを選べます。地金の色もどちらでも指定可能です。カスタムメイド感覚でご注文できます。
一つのリングごとに新しい紬を使うので出来上がったリング全てが多少違う模様に出来上がります。二つと同じ物がないリングということになります。 さらに、このリングの深みのあるところは、和彫りを施してあること。「藤」と「秋唐松」のどちらかを選んでご注文が可能です。さらにオリジナリティーがアップします。美しい和彫りと結城紬のマッチング。
![Yūki[結城]](https://shinkostudio.com/webshop/wp-content/uploads/2017/05/yuki_02.jpg)
こんなに、和の技法にこだわったリングですが、このリングは決して着物に着けるためにつくられた物ではありません。シンコーストゥディオの若手デザイナーが自分ならどんな時に着けるかを想像し、ちょっとした仕事の時のスーツやカジュアルなTシャツにも合わせて欲しい。さらっと上質な物を着けて欲しいという想いからデザインされています。
「和」と「洋」がクールに組み合わさったとき、本当に日本のデザインってモダンでアートでかっこいい。地金のしっかりしたしっとりした質感は、仕事中に身に着けていても心地よいし、翻った部分が引っかかるように思えるかもしれませんが、装着してみると思ったより指に沿い手袋だって出来ます。
イエローとゴールドの2色使いも、どちらの色にも使えてとても重宝。鏨(たがね)で石留めされたダイヤが小気味よく光ります。
レビュー
レビューはまだありません。