シルバー メテオライト・エメラルド ペンダント + 和彫り ペンダント
メテオライト 隕石のジュエリー
この石は、アフリカの地に落ちた隕石をジュエリーにしたものです。
オーダーの依頼は、アメリカから。
彼女にあげるペンダントをオーダーしたいということでした。
月が好きな彼女のために、南アフリカから「メテオライト」と呼ばれる隕石を購入して、日本を訪れた際にオーダーしてくれました。
その後はアメリカとのメールでのデザインのやり取りをしながら、完成させました。
「彼女はずっと着けているから、耐久性も併せ持ったデザインにしてほしい。」
そんな要望に応えて…
石が割れないように、石のかたちぴったりに石座をつくり、「ふせこみ」という石留の方法で、ぐるっと一周石を留めました。
裏もしっかりと、そしてピカピカに磨き上げています。
角を滑らかに、身につけたとき肌にもやさしい感触であることも大切です。
チェーンが通る部分は、独立していて彼女の好きなエメラルドをセッティング。
同じく彼女の好きな彼岸花も、鏨(たがね)で彫り入れました。
身に着けて、動くと、石が、振り子のように左右に揺れます。
石が大きくて、ある程度デザインの要素が決まっているとき、かえってデザインをするのは難しい。
けれど、一つ一つが私たちの学びになっていきます。
出来上がったときには、今度は彼女が取りに来ました。
その後、彼女も留学中の大学に戻るため、アメリカに発ちました。
先日、アメリカで二人は再会できたと連絡をいただきました。
コロナ禍の中、外国と日本の行き来は難しいけれど、二人がまた無事に会うことができ、久しぶりに晴れやかな気持ちになりました。
ちょっとした、喜びが、なんかとっても嬉しい今日この頃です。
何人もの人が関わって完成させたものだから、たくさんのものづくりの人の魂が入ったジュエリーになりました。これからも二人を守ってくれるでしょう。