K18WGシェル・イニシャルペンダント カスタム・オーダー・リフォームー家族の思い出がいっぱい詰まった
シェルにイニシャルのプレートが揺れる
ある日、奥様へのプレゼントに「この貝を使ってペンダントをつくれますか?」と店頭に小さな、白い貝殻をご主人様がお持ちになりました。10年程前にご家族で沖縄のその先の離島にご旅行に行かれたときに、美しいビーチで拾われたのだといいます。
何ともロマンチックなお話。
何とか、高級感のあるペンダントにつくり上げられないものか?デザイナーと職人で色々と可能性を話しあいました。
貝の素材でも、つくりをきちっと仕上げる
基本となる素材は海岸で拾った貝。しかし、貝というものは、磨きをかけると美しく光沢が出て美しいものです。真珠ができる貝である白蝶貝などもヴァンクリーフなどが、ジュエリーとして使っています。要するに、安っぽく見えてしまうかは、つくり次第なのです。
そこで、貝上部に穴を開け、少し厚めのホワイトゴールドの板を、貝の形に合わせ、すり出してつくっていくことに。
手彫りでイニシャルを彫りいれる
その板に、少し贅沢ではありますが、鏨(たがね)で奥様のイニシャルを彫ってみました。アクセントに、アメジストも石留めをしました。
やはり、手彫りのイニシャルって、キラキラ光ってきれいですね。
今回このお仕事をさせて頂いて、改めて「ジュエリー」というものの最も大切な定義を思い出します。
誰かと共有した素敵な時間を、形にし、身に着け、いつの時でも心の支えとなるようなものでなくてはならない。
こうやって出来上がったジュエリーには、高価な石だとか、ブランドであるとか、そういったものを超越した力がある。そういう大事なことを再確認させて頂けるお仕事でした。
ありがとうございました。